アオイ模型店

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HG 1/144 ブルデュエルガンダム レビュー


 主役メカの一角をなしていながら、登場するなりHG 1/144 TMF/A-802W2 ケルベロスバクゥハウンド (機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER)数機がかりで獣姦されて死亡という、トカマク用ダンバインも真っ青な扱いを受けた迷機。*1

 両手にビームガン、両膝にビームサーベルで見事なトゥソードトゥガン。単なるフルアーマーだったアサルトシュラウドと違って、けっこう様になっててカッコイイ。


 顔はHGデュエルそのまんま。全体でも50%くらいデュエルのパーツを流用しています。
 デュエル自体は良いキットなのですが、さすがに4年前のキットとなると、新規パーツ部分と比べて、いろいろと見劣りしてしまうのが辛い。
 なお、アサルトシュラウドのようにパーツを排除する事は出来ません。

 ビームガンは一切差し替え無しで、展開、収納が可能。手首もそのままで行けます。

 デュエルの謎武装その1、スコルピオレールガン。見ての通り、シールドごと左肩にマウントされていますが、腕とシールドが邪魔で、可動範囲が極端に狭く。実用的な装備とは到底思えません。自由度の高いユニバーサルマウントに固定されているとの設定ですが、いくらマウントの自由度が高くても、こんなところに装備しちゃダメだろう(苦笑

 謎武装その2、スティレット投擲噴進対装甲貫入弾。格闘戦用のナイフのケツにロケットを装備して、手裏剣のように使う事が出来るトンデモ兵装。そんな物を手に持って斬り合いなんかしたら、繊細なロケット部分を握りつぶしたり、ヘタすれば燃料に引火して大変なことになるような気がしてしかた無いんですが、大丈夫なんでしょうか? 実用性から言っても、こんな物積む暇があったら、バッテリーの一つでも積んだ方がまだマシに思えるんですが。
 これで見せ場でもあれば、リアリティよりも格好良さを優先させた演出的武装だと言うことも出来るんですが、ブルデュエル自体に見せ場が無いんじゃねぇ……
 左肩は手裏剣の収納場所。ここにミサイルポッドを搭載していたプラントの技術者が、マトモな神経の持ち主に思えてくる。


 散々言いたい放題書いてますが、自分このキット好きですよ?
 バカな子ほど可愛いって奴で、あまりに悲惨な扱いと、頭の悪そうな超設定が僕は大好きです(笑

*1:2009年9月6日一部