AMT ＡＴ−ＡＴウォーカー

　日本ではＡＴ−ＡＴでは無く、スノーウォーカーという通称の方が有名ですね。
　ＡＴ−ＡＴは全領域装甲歩行輸送車の略。劇中だと出番はありませんでしたが、あの胴体の中には１個小隊のスノートルーパーが乗っかっているそうです。
　ちなみに、設定上防寒設備が整っておらず、ホスのような極寒の地は向いていない機体であり、エンドアなどの常温惑星で使用するのが正しい使用法だそうです。つまり、スノーウォーカーと言うのは、名前の段階で間違っちゃっている訳ですね。
　このキットは、スターウォーズやスタートレック、バットマンと言ったキャラクター物のプラモデルを積極的に出している事で有名なアメリカのＡＭＴというメーカーから発売されたキットです。
　言うまでもありませんが、アメリカのキットなので、出来はめちゃくちゃ酷いです。
　昔みたいに、説明書通りに組み立てる事が出来ないなんて事は無くなりましたが、単なる箱のくせに、頭部や胴体は隙間だらけ、パーツのサイズが合わないなんてのも当たり前。
　前足は付け根と膝が可動するのですが、後ろ足は付け根のみ。足首は両方とも可動しない為、実際にとれるポーズは写真のポーズだけなので、可動は完全に無意味です。
　頭部は自重を支える事が出来ず、常にうなだれたポーズを取る事を強要されます。しかも、輪ゴムを首の中に通して固定するという素晴らしいシステムを採用している為、強度的にも著しく不安を感じさせてくれます。
　これが昔のキットの再販なのか、新しいキットなのか判りませんが、まあ日本だったら、そのまま不良品として突っ返されても文句は言えない出来ですね。
　しかし、なんでアメリカのキットって、いつまでたっても進化しないんでしょうね？　タミヤやバンダイのキットを見ても、誰もなんとかしようと思わないのかなぁ？

プラッツ STARWARS AT-AT 38271 プラモデル AMT/ERTL