アオイ模型店

アキバの外れで模型を売ってる人が、プラモについて好きなことを書いてます

THE ビッグオー(バンダイ)

 ビッグオー! ショータイム!

 『CAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY』

 最初に見た時は、あまりに異質な映像とストーリーに、こんなの日本で作る人いるんだ……と思ったら、脚本が小中千昭だったのを見てさもありなんと思いつつも、こりゃ売れないだろうなぁと予想していたら、本当に1クール打ち切りを喰らって苦笑することしきりだったものですが、その後アメリカで人気爆発。打ち切られた部分が第2シーズンとして製作され、いつのまにかプラモも発売されていたという、内容以上に波瀾万丈な展開を見せてくれたビッグオー
 キットが発売されたとはいえ、さすがに売れ行きはそれほど良かった訳ではなく、去年DVD-BOXの発売に合わせて再販されるまで長らく絶版状態が続いていた一品です。
 まあ、バンダイの場合、滅多なことでは絶版にしないので、どんなキットでも────金型が全損してしまったLMHGエヴァンゲリオン量産型最終決戦仕様みたいな例は別だけど────気長に待っていれば、いつか再販してくれるんですけどね…………ええ、いつか無人戦艦が再販される事を心底祈ってますよ、本当に……

 アークライト!
 本当はもう少し腕を前後させるんだけど、この、独特の形状でそこまでの可動を再現するのは当時の技術力では無理だったようで、肘関節はクルクル回りこそすれ、普通の腕のようには、ほとんど折れ曲がりません。

 エレクトリッガー
 クロムバスター!
 これも、本当は腕を横一直線にするんだけど、そこまで曲がってくれません。

 流星ミサイルマイト!
 オーサンダー!!
 腕の展開ギミックがオミットされているんで、アークライトの発射ポースと区別つかないですね。

 胸部のキャノンパーティーにミサイルパーティー、それとモビーディックアンカーもオミットされている為、遊べるギミックがほとんどありません。
 内蔵武器がウリの機体でコレはちょっと無いですよねぇ。

 サドンインパクト!
 唯一のギミックであるサドンインパクト。


 写真の通り1?くらい引っ張る事が出来ますが、指を離すとスプリングで元に戻ってしまうので、こういう撮影の場合はちょっと面倒です。
 特にサドンインパクトのポーズで飾りたいなんて場合は、スプリングを入れないで組んだ方が良いでしょう。

 バンダイのキットには珍しく多色成形を採用しておらず、唯一頭部と喉のカバーのみにクリアパーツが用いられています。ホイルシールも無いので、塗装しないと、写真の通りかなり地味な事になってしまいます。

 コクピットブロックは開閉可能。
 ただし、コクピット自体はスケールが小さすぎるのか、キットでは再現されていません。

 足の可動はこの程度。
 動かないよりはマシって所でしょうか。

 キットの出来は、どう贔屓目に見てもお勧め出来るレベルでは無いです。
 関節可動や各種武装が再現されていない点など、殻だけで中身はスカスカって所ですかね。
 まあ、番組の人気を考えれば、たとえ海外販売をメインに製作されたキットとはいえ、あまり予算や時間もかけられなかったでしょうから、この辺は仕方がないところでしょうか。
 発売されただけでも良しとすべき……ってところですかね(苦笑

メカニックコレクション ザ ビッグオー

メカニックコレクション ザ ビッグオー