機動戦艦ナデシコ 1/48 砲戦フレームエステバリス　レビュー

　これって、多色成形が発明されて以降のキットだよね？（挨拶
　エステバリス砲戦フレームです……多分。

　作画のイメージだと、グレーだと思っていたのですが、設定上はブラウンらしいので、別段この色で間違っている訳では無いらしいのですが……

　砲撃時に使用する固定用アンカーは差し替えで展開可能。
　砲戦フレームの主砲は現用ＭＢＴと同じ１２０ミリ砲なので、この手のロボットとしてはかなり貧弱です。

　その１２０ミリ砲。
　手に持っているのでは無く、膝から伸びたレールに固定しています。グリップのような物が突き出ていますが、物理的に手が届きません。構造上レールに固定せずに搭載する事は出来ないので、グリップは全くの飾りという事になります。
　せっかくの多色成形なんだから、砲くらいは成形色をグレーにしてくれれば、多少はメリハリがついただろうに。

　肩部ミサイルポッドは、開閉機構ひとつ無い、完全なダミー。
　フタ部分のシールが緑色なのは謎。

　正直出来がよいとは言えないエステバリスシリーズだけど、このキットの出来の悪さは群を抜いている。
　成形色云々は脇に置いておくとしても、シールの色はおかしいし、造形は設定と異なる部分だらけだし、関節は他のエステバリスをそのまま流用しているから重量増加に耐えられないしで、１０年前のキットとはいえ、酷いにも程があり過ぎるよ。