スーパーロボット大戦OG 1/144 DGG-XAN1 ダイゼンガー　レビュー

　昨年のクリスマス商戦において、コトブキヤが投入した、ありとあらゆる意味ですごく…大きいです…なビッグタイトル。
　ホビーショウで発表された時、みんなが１／１００と勘違いした超巨大キット、１／１４４ダイゼンガーをようやっとレビューです。

　大きすぎて我が家の狭い撮影スペースでは入り切れず、背景のシートからはみ出ちゃってます。
　また、十分な距離をあけられない為、全身像だとピントが上手く合ってくれません……

　サイズ比較その１
　同スケールのアルトアイゼンナハト。
　アルトはかなり大きな機体の筈なんですが、それでもダイゼンガーの膝くらい。

　サイズ比較その２
　同じく同スケールの１／１４４ダブルオーガンダム。
　これはもう、サイコガンダムとかデストロイガンダムどころの話じゃない。

　表情は３パターン。

　両胸の赤いポッチを押すと、ボイス機能でゼンガー親分がしゃべってくれます。
　セリフは以下の５種で、ボタンを押すと順番にしゃべってくれます。

「いざ参る！」
「この切っ先に、一擲を成して乾坤を賭せん！」
「我に断てぬ物無し」
「武神装攻ダイゼンガー見参！」
「我が名はゼンガー、ゼンガー・ゾンボルト、悪を断つ剣なり！」

　両肩には発光ギミックが組み込まれており、ゼネラルブラスターの発射状態を再現。

　わかりやすいよう真っ暗にしてみました。

　参式斬艦刀。
　これだけで普通の１／１００ＭＳくらいのサイズがあります。

　斬艦刀展開時。
　強度の問題から芯に金属パーツが入っている為、手だけの力で持つことは出来ません。

　有名なこのシーンも、なんとかギリギリのところで支えていますが、重くてフラフラです。

　ダイナミックナックル！

　手首は斬艦刀用の握り手が２種、握り拳、そしてこの可動指の４種類。

　スカート

　脚部可動

　足首

　とにかく動きそうなところは全部動くように作られています。

　１／１００ビルトビルガーの時同様『あれこれ盛り込み過ぎた意欲作。けど、これだけのものを突っ込むには、少し技術が足りない』キット。

　コトブキヤ全力全開フルパワーなキットなのはよく判りました……が、あきらかにオーバーパワーを持て余してます。
　ただでさえパーツが多く重くなりやすいコトブキヤのキットなのに、ＭＧみたいに内部構造を再現し、胴体には発声ユニット、肩には発光ユニットが入っているのですから、トップヘビーでひっくり返るのは当たり前。
　コトブキヤもそれは気になったようで、各関節にノッチを入れてロックする事で支えるような作りになっているのですが、このノッチの位置が中途半端で逆にバランスが崩れたり、ポーズが変になったりで、使えない事この上なし。
　直立写真のポーズが微妙に傾いていたりするのは、このノッチの位置がおかしなせいが５割、自分のセンスの無さが５割と言ったところでしょうか。
　とにかく、細かいポーズの調整が出来ないので、ポージングがかなり制限されます。
　まあ、うちの場合はポージングさせるスペースそのものが無いって話もあるのですが（苦笑
　

　個々のパーツ単位では凄い物があるのですが、それらを一つのキットとして統合すると途端にバランスがメチャクチャで大味なキットに成り下がってしまうのは、やはりコトブキヤの技術力不足と言わざるを得ないでしょう。
　まずは堅実に技術力アップを。
　上を目指すのは良いことだと思いますが、無理をして先が続かなくなるような事になったら、我々も悲しいんですから。