アオイ模型店

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1/700 ウォーターライン No.331 日本海軍重巡洋艦 利根


 今日はアオシマ 1/700 ウォーターライン No.331 日本海重巡洋艦 利根です。

 日本海軍最後である利根型のネームシップ。 艦首甲板に主砲4基を集中配置し、後部を航空甲板にした特異な形状が特徴。
 元々は最上型の5番艦として計画された為、重巡でありながら、利根川の名前がつけられています。
 それまでの最上型や高雄型に較べて主砲が1基少なく、火力では劣ったものの、最大で6機運用可能な水上機による高い索敵能力は艦隊の目として活躍しました。
 最上は自分のことを「ヘリ搭載護衛艦の先駆け」と名乗っていますが、実際は利根の方が「航空巡洋艦」としてはお姉さんに当たります。

 水上機は最大6機搭載可能でしたが、実際は4〜5機程度で運用されていたようです。
 格納庫を持たなかったこともあり、整備などの都合を考えると6機満載するのは難しかったのではないかと思われます。
 キットには零式水上観測機が2機付属していますが、あまり出来が良くないので「日本海軍装備品セット」から流用するのをオススメします。
 写真は上述の零式水上観測機と、装備品セットにも入っている艦これ定番の零式水上偵察機です。

 キットは90年代の「フジミ脱退騒動」の時に発売されたリメイクキット。
 最近のアオシマに比べると大人しめの作りですが、パーツ数も少なく、初心者でも簡単に作る事が出来ます。
 キットはレイテ戦時を再現しており、本来は単装機銃をハリネズミのように装備しているのですか、個人的な趣味から今回は割愛。
 また、この時期の利根は22号電探を装備していたようですが、リサーチミスなのか、キットには付属していません。

 利根が沈んだ能美島にある『軍艦利根資料館』。
 すぐ裏には戦没者の慰霊碑もありますが、交通の便があまり良くなく、苦労する割には、若干がっかり目の施設だったりします(苦笑)