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1/700 ウォーターライン No.353 軽巡洋艦 大淀1944


 昨日から始まったAL/MI作戦の報奨として一躍注目を浴びた、日本海軍最後の軽巡洋艦
 元々は航空機の運用に制限が多い潜水艦を支援する為の偵察巡洋艦として計画され、後部に武装を持たないかわりに、最大で水上偵察機6機運用可能な飛行甲板を有しています。これは同様の飛行甲板を持つ利根型巡洋艦に匹敵します。むしろ、専用の格納庫を持つ分、利根や最上などよりも航空機の運用能力は優れていると言えます。

 船体中央部、カタパルトの前に位置するのが格納庫。
 しかし、この広い格納庫の存在が大淀の人生を大きく変化させることとなります。
 連合艦隊旗艦は、かつての日清日露の伝統から第一戦隊旗艦の任務とされてきましたが、戦場が全世界へと広がった第2次世界大戦では、指揮官が最前線に立つような事態は発生せず、むしろ旗艦任務のために貴重な第一戦隊の戦力を後方で無為に遊ばせる事態に陥りました。
 そこで連合艦隊は、最新鋭で通信能力が高く居住性に優れた大淀に目をつけると、格納庫を司令部施設に改装し、連合艦隊の旗艦としました。

 主砲は最上型と同じ15.5サンチ三連装砲。船体中央部には長10サンチ砲を装備し、日本海軍でもトップレベルの対空火力を持つ反面、魚雷兵装を持たないなど、巡洋艦としての総合的な火力はあまり高くなく、中途半端な船との評価を受けていたと言われています。
 旗艦任務を解除された大淀は、その後レイテ沖海戦などの激戦地を転戦。
 無事本土に帰還するも、燃料不足から大和の沖縄特攻に参加する事も出来ず、終戦直前、米軍による呉軍港空襲の際に江田島湾で大破着底。その生涯を閉じました。

 同じ軽巡洋艦である天龍との比較。
 大淀と比べると、まるで駆逐艦のようです。

 キットは2009年発売。近年のアオシマらしい非常にバランスのとれた良作です。
 なお、近年フジミからも大淀が発売されましたが、こちらは1979年発売に発売された、当時から評判の悪いいわくつき旧キットのパッケージ替え商品なのでご注意を。