1/700 秋月型防空駆逐艦 秋月
さて今日は、今話題の秋月型防空駆逐艦のネームシップ 秋月のレビューです。
写真は手前がフジミ、奥がアオシマになります。
高性能化する航空機の脅威に対抗するため、防空専用艦を開発する世界的な流れの中で生まれた日本海軍最初で最後の防空艦。
こちらはアオシマ製秋月。
ウォーターラインシリーズから撤退したフジミの穴を埋める形で、1995年に登場しました。
フジミと並んで、けしてレベルが高かったとは言えない当時のアオシマ渾身の一作で、発表された時のホビーショーは、ちょっとした騒ぎになったものです。
さすがに20年たった今ではディテールの甘さが目立ちますが、ピットロードやファインモールドのディテールアップパーツを使えば、今でも十分やれます。
こちらはフジミ製。
アオシマから遅れること15年。ようやく2010年に発売されたリニューアルキット。
複雑かつ容赦の無いパーツ分割で、組み立ての手間はアオシマの三倍、そのかわり完成度も三倍。
フジミのリニューアル駆逐艦第一弾として、華々しいデビューを飾りました。
アオシマ、フジミ共に建造時の姿を再現。今回は間に合いませんでしたが、ピットロードから出ている秋月は対空機銃が増強された大戦後期の姿を再現しているので、後期を再現したい場合はピットロードをどうぞ。
艦橋の上に乗っかっているドラム缶から手の生えたようなパーツが、今話題の九四式高射装置。
こちらはお馴染み長10サンチ砲。
10サンチ砲の前にあるのは後部九四式高射装置。
当初は、この後部高射装置と前述の艦橋上高射装置で、同時に二機の敵機を迎撃可能になる予定でしたが、予算の都合で後部高射装置は箱のみで、中身は空っぽのままだったそうです。
ちなみに、こっちは大和に積まれていた九一式高射装置。
同スケール天龍型との比較。
大型化の一途を辿る駆逐艦に対して、かつては世界水準と呼ばれた彼女も…………
当初防空艦は、新造艦ではなく、天龍型や球磨型の改装を当てる予定だったそうですが、十分な性能を発揮出来るとは思えないと計画変更した海軍の判断は正しかったと言えるでしょう。
以上、1/700秋月でした。
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