アオイ模型店

アキバの外れで模型を売ってる人が、プラモについて好きなことを書いてます

1/35 M26パーシング 大学選抜チーム ルミ車 レビュー


 久しぶりの2日連続更新は、大学選抜チームのM26パーシング、ルミ中隊長車です。
 戦闘力でドイツ軍の重戦車に及ばないシャーマンの後継として開発された重戦車で、性能的にはティーガー?に匹敵するとされています。
 1945年から配備が始まり、終戦までに約200両が実戦配備されましたが、小規模な遭遇戦を何度か行っただけで、大規模な戦車戦に投入されることはありませんでした。
 劇中でカチューシャが「M26なんて登るの遅いし」と言ってるように、登坂能力が低く、戦後はエンジンとトランスミッションを強化したM46パットンに順次改修される予定でしたが、その前に朝鮮戦争が勃発。山かぢな朝鮮半島では登坂能力の低さが災いして「シャーマンの方がマシ」との低評価を受ける事もあったようです。
 朝鮮戦争終結と同時に全車が退役。その多くが日本でスクラップにされたとの事なので、大学選抜チームの車両は、この時の物を安値で購入したのではないかと思われます。

 キットはプラッツの公式キット。
 元々はドラゴンの古いキットがベースなのですが、古すぎて車体は大きく歪んでおり、砲身と砲塔の合わせ目もしっくり来ないなど、かなりの難物です。
 写真でも、サイドアーマーが歪んでいるのが判ると思いますが、これでも随分と修正したんですよ?
 ガルパン仕様を再現するには不足するパーツも多く、デカールだけ流用して、本体はタミヤのパーシングを使う方が無難でしょう。

 塗装は奇を衒わずクレオスのオリーブドラブ2を使用。
 車体前部のフックはキットのままだと形状が異なるので、タミヤのパーシングから流用。
 車体後部の牽引ワイヤーはタコ糸で再現しています。