アオイ模型店

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タミヤ 1/35 BT−42突撃砲 継続高校仕様   


 フィンランド軍が、敵であるソビエトから鹵獲した快速戦車BT-7にイギリス製4.5インチ榴弾砲を搭載して作り出した魔改造突撃砲。有り合わせの物を組み合わせた代物ながら、フィンランドが開発、生産した唯一の戦車であり、(一部の)国民からは「クリスティ突撃砲」と呼ばれ愛されているそうです。
 とはいえ、第一次世界大戦当時の使い古しの大砲に、敵から鹵獲した戦車を組み合わせた雑な作りでは、期待していたような性能を発揮できる訳もなく。
 18両が生産されただけで、ドイツから輸入した?号突撃砲に順次交代して行きました。
 ガールズ&パンツァーへの初登場は大学選抜戦……ではなく、リボンの武者第1巻で、所属校不明の女子生徒の後ろに停まっているシーンが初登場になります。
 大学選抜戦では実車の残念性能とは程遠い八面六臂の活躍でパーシング三両を撃破。砲塔が重くバランスが悪い事から、使用が推奨されていないクリスティ式転輪走行での華麗なハンドル捌きでも、観客を魅了してくれました。

 作例は「タミヤ 1/35 BT-42」を使用。
 発売から今まで殆ど売れなかったBT−42が一夜にして市場から消え去り、その後一年近く生産が追いつかない状態が続くなど、一体誰が想像したでしょうか?
 他にロシアのイースタンエクスプレスからも1/35が発売されており、タミヤが品薄だった時期にまとまった数が輸入されています。豪快なボックスアートは一見の価値あり(中身に関してはノーコメント) 
 塗装は白一色だなんだと揉めているようですが、ベースホワイトの上からタミヤのミディアムシーグレイを吹いてます。

■主な改造ポイント

  • 後部減速機カバー(B10.11)にボルトを追加
  • リアパネル、フェンダーは(C)を選択
  • (B34)は中身を削り外枠だけ残す
  • ワイヤーロープは不要
  • 砲塔右斜に、左側と左右対称になるように、ピストルポートとスリットを追加。