ハセガワ A7 1/72 中島B5N2 九七式三号艦上攻撃機 艦これ仕様
魚雷または800キロ爆弾1発を搭載し、太平洋戦争序盤における日本軍の快進撃の原動力となりました。
ちなみに一号はこの機体の初期生産タイプですが、二号は三菱が開発した艦上攻撃機に割り振られており、同じ形式番号を持ちながら全く異なる機体が並行して存在する不思議な事態になっています。
一号と二号の性能は甲乙つけがたいものでしたが、三号の配備が始まると保守的な設計の二号は実戦部隊から外されるようになり、150機*1ほどで生産が打ち切られました。
なお、一般的に「九七式艦上攻撃機」といえば、この三号を指します。
真珠湾攻撃など緒戦でこそ活躍した九七艦攻ですが、ミッドウェー海戦の頃には性能的に見劣りするようになり、後継機である天山の開発が遅れたことも有リ、その後は多くの優秀な搭乗員と共に消耗の一途をたどる事となります。
天山の実戦配備と共に前線部隊から下げられた九七艦攻ですが、その長い航続距離と安定した飛行特性から、船団護衛や対潜哨戒機として重宝され、終戦まで使い続けられました。
ゲームでも序盤しか使い道がなかった九七艦攻が、最近は九三一空の対潜哨戒機として重宝されているのは、その辺の史実をなぞっているようで面白いですね。
キットはハセガワ製1/72。いわゆるA帯キットですが、人気の戦闘機に比べると金型の痛みが少ないのか、パーツ形状がしっかりしており、比較的ストレートに組むことが出来ました。*2
機体のナンバリングは真珠湾攻撃隊の総指揮官であった淵田美津雄大尉機。実際の機体は尾翼を赤く塗っていましたが、ゲームではなぜか緑一色なので今回はそちらを採用しています。