アミュージングホビー 1/35 フランス軍 重戦車 ARL-44 BC自由学園仕様
ドイツ占領下のフランスで秘密裏に開発されていたフランス陸軍の重戦車。
ドイツ傀儡政権であったヴィシーフランス政府が、除雪車や鉄道、バスなどを隠れ蓑して極秘に開発したもので、ルノーB1bisの車体をベースに、長砲身の90ミリ砲を搭載した重戦車でしたが、「純国産の技術だけで開発する」というかつての戦車大国のプライドが、格段の進歩を見せた他国の技術導入を阻み、結果として完成したのは、大戦前の旧式戦車に強引に大型砲を載せた、不十分な性能の戦車でした。
戦後60両が生産されたものの、現場では故障が多いと評判が悪く、8年ほどで全車がアメリカ製のパットン戦車に交代し、その短い生涯を終えました。
なお、試作車が完成したのは1946年なので「参加車両は45年8月15日までに完成していなければならない」とする戦車道のルールに違反していますが、モックアップは1945年5月の時点で完成していた事を盾に無理やり押し通した、ルール的にはかなりグレーな車両です。
月間戦車道の設定ではマジノ女学院が1両をレストア中ですが、BC自由学園は保有していない設定でした。
新進気鋭の模型メーカー アミュージングホビーの新製品。
岡山に本社を持つ日本メーカーですが、露出が少なく、いろいろと謎の多い不思議なメーカーです。
当初は他のメーカーが出していないドイツの試作戦車を中心にラインナップを増やしてきましたが、ここ最近は日本やイギリスなどの戦車もラインナップするようになり、今回満を持して登場したのが、この1/35ARL-44です。
ガルパンで一躍有名になったARL-44ですが、今まではキャストキットでしか立体化されておらず*1今回が初の立体化になります。
このキットの驚くところは、まずパーツの少なさと正確さです。
これほどの大型キットとなれば、箱の中身はゴチャゴチャだろうと思ったのですが、中のランナーはわずかに3枚。車体は上下2パーツ、履帯は接着剤を使わないはめ込み式で、しかもこれらのパーツがきれいにハマるのだから驚きです。
実際、このレベルのキットを作れるのは、世界的に見ても他にはタミヤくらいしかいないのではないでしょうか?
組み立てには乾燥時間も含めて約3日。
塗装は自衛隊用の濃緑色と米軍のライトグリーンで微妙に塗り分けていますが、思ったほど効果が出ませんでした。
デカールはガルパンデカール7のBC自由学園のものを使用しています。
アミュージングホビーのキットを買ったのは今回が初めてだったのですが、まさかここまでのレベルとは思いもしませんでした。
今後は積極的に応援していきたいメーカーです。
アミュージングホビー 1/35 フランス軍 重戦車 ARL44 プラモデル AMH35A025
- 出版社/メーカー: アミュージングホビー
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: おもちゃ&ホビー
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