アオイ模型店

アキバの外れで模型を売ってる人が、プラモについて好きなことを書いてます

1/700 ウォーターライン 龍田


「死にたい船はどこかしら」で有名な天龍型の二番艦。名前の由来は、奈良県竜田川
 1919年3月31日、佐世保にて竣工。
 シベリア出兵や関東大震災での救難活動などで活躍した一方、友軍の第43潜水艦と接触し、潜水艦の乗員45名全滅する事故を起こしています。
 戦中は、ソロモン海海戦で華々しい活躍を見せた天龍と異なり、特出すべき経歴はないものの、地味な船団護衛任務などを着実にこなし、艦隊を影から支えました。
 1944年3月13日、八丈島沖で米潜水艦サンドランスの雷撃により撃沈。

 キットはハセガワ製1/700を、毎度同様、素組で約2日程で完成。
 天龍から遅れること7年後の1980年発売。
 一部追加パーツを除き、天龍と同一のキットで、7年分の違いは特にありません。
 大戦中の状態を再現した天龍と異なり、こちらは完成直後の状態を再現しており、艦橋や前部マスト、対空機銃の有無などが異なります。
 キットの説明書には書かれていませんが、建造時の天龍型は露天艦橋*1だったので、艦橋の屋根は白かベージュで塗るのが正解だったようです。
 また建造時は爆雷を搭載していなかったので、艦尾の爆雷投下軌条(A19)は本来必要ありませんが、その場合機雷敷設軌条(後部マストの辺りから後ろに向かって伸びているレール上のモールド)を艦尾から突き出るまで伸ばす必要があるので、ちょっと面倒です。

ハセガワ 1/700 ウォーターライン 龍田 310

ハセガワ 1/700 ウォーターライン 龍田 310

*1:その名の通り、艦橋が剥き出しになっている構造。風雨よけに屋根はキャンバス張りが一般的だった