アカデミー 1/72 F4F-4 ワイルドキャット(艦これ仕様)
太平洋戦争開戦時における海軍の最新鋭戦闘機。後継機であるF6Fの配備が始まる戦争中期まで主力として活躍、その後も護衛空母の艦載機などとして終戦まで活躍しました。
エンジンのパワーを活かした堅実な設計は、運動性能で零戦に劣り、太平洋では零戦無敵神話の引き立て役となってしまいましたが、欧州戦線ではドイツ機相手に格闘戦で圧倒するなど、その性能はけして低いものではありません。
F4F-4は、ミッドウェー海戦の直前に配備が始まった、初期生産型であるF4F-3の改良型で、主翼に折りたたみ機構を追加。これにより、それまで2機しか格納出来なかったスペースに5機のワイルドキャットを搭載出来るようになりました。
翼内の12.7ミリ機銃を4門から6門に増強。これにより火力も1.5倍、となればよかったのですが、機銃を増やした分、携行弾数は1800発から1440発に激減。発射時の振動も激しく、重量増による上昇性能の低下など、むしろF4F-3より使い勝手が悪くなったと乗員の評判は散々でした。
そんな史実とは違い、ゲームではF4F-3の上位改修機として登場。性能的には零戦21型+αくらい。
F4F-3を地道に改修するか、サラトガ改で手に入れるか。どちらにF6Fに改修するまでの儚い命なのはかわりがありません。
キットはアカデミー製。
30年くらい前のキットらしく、ワイルドキャットに相応しい部品数の少ない質実剛健な作りのキットです(政治的に正しい表現)
当時の戦闘機には珍しい胴体内に格納する主脚は格納した飛行状態と着陸状態の選択式で、飛行状態を再現する為の専用台座も付属しています。
アマゾンだとけっこうなプレ値がついてますが、一般的な中古市場だと500~1000円くらいで売られており、1/72のワイルドキャットとしては価格面でも入手し安さの面でも、一番お手頃感の強いキットです。