ビスタ 1/72 フェアリー・フルマーMk.Ⅰ(艦これ仕様)
それまで複葉機だった艦上戦闘機の近代化を図るべく、フェアリー社のバトル軽爆撃機を改修した機体。普通、戦闘機の開発ベースに爆撃機を使う時点で何かおかしいと思うんですが、大丈夫ですかイギリス人は?
一応「洋上飛行なら操縦手とは別に航法士がいた方が安全だろ」という優しい心遣いから複座の大型機が求められたのですが、当然のごとくスピードも遅く動きも鈍重。まともに空中戦が出来る機体では無かったのですが、この頃は世界的に複座戦闘機がブームだった為か、他に使える機体がなかった為か、そんなに問題にならなかったようです。
まあ、複葉機に比べればマシな性能なのは確かですからね。
事実、配備が始まったばかりの1940年頃は旧式なイタリア軍の複葉機を相手にちぎっては投げちぎっては投げの大活躍。しかし2年後のセイロン島攻撃では日本海軍の零戦相手に、片っ端からちぎっては投げられ、ちぎっては投げられるのフルボッコ。
さすがのイギリス人も、この頃にはシーファイヤーやシーハリケーンといったマトモな艦上戦闘機を配備するようになり、翌年にはフルマーは全機が退役。
最終的に600機超が生産されました。
キットはチェコの模型メーカー、ビスタの1/72 フェアリー・フルマーMk.Ⅰ。
商品名はMk.Ⅰですが、中身はMk.Ⅱとのコンパチキットです。
無名メーカーのキットにしてはなかなか良く出来ており、クリアパーツの透明度の高さやモールドの精度などは日本のメーカーにも引けを取らないレベルです。
唯一の欠点はピトー管の位置が左右逆な点。説明書には正しい位置に描いてあるのにね。
なお、メーカーは既に存在していないらしく、このフルマーも現在はドイツレベルから発売されています。他に1/72のウォーホークを発売していたらしいのですが、ネットではそれ以外のキットを見つけられなかったので、小規模模型メーカーによくある、技術はあったけど2~3個商品出したところで力尽きた系かもしれません。
レベルのはピトー管の位置直ってるのかな?
ゲームではアークロイヤルの初期装備。
性能的には実機同様箸にも棒にもかからないダメ子ちゃん。一応作例は前述の通りMk.Ⅰで作っていますが、ゲーム中のグラフィックはわかりやすい特徴であるラジエターの形状が、迷彩塗装のせいでMk.1にもMk.2にも見える為判別が付きません。ある意味迷彩本来の機能を果たしているとも言えますが、別にありがたくもなんともない。
AZ model 1/72 イギリス軍 フェアリー フルマーNF Mk.2 プラモデル AZM7567
- 出版社/メーカー: AZ model
- 発売日: 2017/07/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る