アオイ模型店

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フジミ 1/72 流星(艦これ仕様)

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帝国海軍が配備した最後の艦上攻撃機

名称は攻撃機ですが、従来の任務であった雷撃と水平爆撃に加え、艦上爆撃機と同等の急降下爆撃能力を付与されており、実際には爆撃機攻撃機の能力を併せ持っています。

開発にあたっては爆撃機攻撃機の一本化による艦載機運用の効率化が期待されていましたが、従来の攻撃機に比べて大型化した流星を運用可能な空母は大鳳信濃の2隻しか存在せず、実際には陸上基地から運用されました。

武装は魚雷1発、または800~500キロ爆弾1発、翼下に250キロ爆弾2発または60キロ爆弾4発を搭載。胴体に設けられた爆弾倉に魚雷または大型爆弾を搭載する事で空気抵抗による速度低下を防いでいます。もちろん、800キロ爆弾搭載時にも急降下爆撃が可能です。

両翼に20ミリ機関砲、後部座席に13ミリ旋回機銃を装備。攻撃機としては運動性は比較的高く、戦闘機相手は荷が重いものの、自衛戦闘などではかなりの威力を発揮したものと思われます。

試作段階では防弾装備も搭載されていたようですが、前述の大型化に伴う重量増対策の一環として廃止されています。

従来艦上攻撃機は偵察任務も兼任していたため、専従の偵察員を含めて3名が乗り込んでいましたが、艦上偵察機彩雲の配備に合わせて偵察員の席がなくなり、流星からは乗員が2名になっています。

1944年4月から配備が始まりましたが、本土爆撃や東南海地震の影響で生産は遅々として進まず、終戦までに約110機が生産されたに留まっています。

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キットはフジミの1/72 流星(増加試作機)

フジミからは試製流星、試製流星(増加試作機)、流星改の3種類のキットが出ていますが、設定的に艦これの流星に該当する機体は、この流星(増加試作機)と思われます。

どのキットもデカールや爆装しか違いが無いので、試製流星や流星改のキットを使っても問題はありませんが、増加試作型には艦これと同じ752空のデカールが入っているので、その方がいろいろと思われます。

作例のキットは30年積みの一品だった為、デカールが熟成され過ぎて、ご覧の通り途中で溶け出してしまいましたが(苦笑)

まあ、流星改には唯一魚雷が付属しているので、艦これを再現するなら流星改ベースにするのも良いかもしれません。最近も752空のデカールが付属したキットが再販されていますし。

フジミ模型 1/72 CシリーズNo.33 試製 流星 B7A1

フジミ模型 1/72 CシリーズNo.33 試製 流星 B7A1