フジミ 1/72 彗星12型(艦これ仕様)
九九式艦上爆撃機の後継機として開発された機体で、日本軍には珍しい液冷エンジンを搭載しているのが特徴です。
また、爆弾を胴体内に搭載する事で空気抵抗の増加を防いでいます。この機構は細部まで徹底しており、爆弾倉のハッチが内側に向かって倒れ込む事で、爆撃時に空気抵抗が増加しないよう配慮したものです。
このように新基軸を惜しみなく投入した彗星は期待に沿う高性能を発揮したものの、その分トラブルも多く、大型化した機体は空母での運用も制限され、いわゆる軽空母では運用が難しかったとする証言が残されています*1
特に液冷エンジンは故障も多く生産数も伸び悩んだ為、途中からは空冷エンジンに載せ替えた33型が並行して生産されました。
艦これの機体は機首の形状からた、初期型の彗星11型ではなく、エンジンを強化した彗星12型思われます。
なお、ゲームに登場する彗星12型甲は通常の彗星と比べて爆装と索敵が向上していますが、実際は後部旋回機銃を7.7ミリから13ミリ機銃に強化しただけで、機体性能そのものには変化ありません。
キットはフジミの1/72彗星12型。
このキットは鷹-13番のデカールが付属しているので、そのまま艦これ仕様にする事が出来ますが、後部機銃が見える形で再現されていない為、甲型と作り分ける事は出来ません。
ちなみに鷹-13は、靖国神社に収蔵されている日本で唯一現存する彗星と同じ機体番号ですが、細部の塗り分けはかなり違うので、そのままモデルにしたという訳ではないよでうです。