劇場版ハイスクール・フリート レビュー
テレビシリーズから4年。
ようやく公開された劇場版ハイスクール・フリートを見てきました。
あらすじ
舞台はOVA版から3ヶ月後。
横須賀、呉、舞鶴、佐世保の各海洋学校の合同体育/文化祭「競闘遊戯会」が横須賀で開催され、晴風のクルーたちもホスト校として奔走するも、毎度のごとくトラブル続出。
ゲストとして招かれたシュペーの面々を巻き込みながらも、それらを解決していくミケとましろ。そんな中、ましろに比叡艦長への栄転の話が持ち上がる。
憧れの艦長職と友情の間で悩むましろ達、その二人の前に謎の少女スーザンが現れる。彼女は一体何者なのか?
一方その頃、ブルーマーメイド上層部に不審な動きが…………
以下ネタバレあり
冒頭でいきなり超甲巡が出てきたので、ジョン・アーバスノット・フィッシャー大将の熱烈な信奉者である自分などは
「テロリストに奪われた超甲巡を、唯一速力で勝る晴風が追撃する話だな」
と5秒で脳内妄想したのですが、全然そんな事はありませんでした。
残念。
見せ場はなんと言っても大和型4隻による18インチ36門の統制射撃。
そして大和型の砲撃で上がる水柱を盾に突っ込む晴風。
ちゃんと水柱が赤い一式三型ですよ、テクニカラーですよ。
他にも、対潜兵装で地上目標を攻撃したりと、我々が架空戦記で夢見てきたあんなシーンやこんなシーンが次から次へと大行進。
いやー、たまらんですよコレ。
一方で、テレビ同様リアリティコントロールに失敗しているので、戦闘そのものに緊迫感があまり無いのが残念。
砲弾が当たらないのは主人公特権としても、機銃掃射を浴びているのに誰も怪我しないどころか艦内に弾が飛び込んで来る事すらない。敵が立て籠もっている洋上プラントへの接舷攻撃シーンなんて完全にギャグですからね。
実銃で武装した海賊相手にリアルな殺し合いを演じさせられるようなキャラクターでは無いというのは判るのですが、ならなんでそんな展開にしたのか。最初から水上戦闘だけで決着をつけるべきだったのではないか。
それでもお話としては綺麗にまとまっているのは吉田脚本の妙でしょうか。
実際、戦闘シーンよりも、横須賀の日常シーンの方が上手く回っている感じでしたし、全般として退屈は感じませんでした。
一応続編もやれそうな終わり方をしていたので、次はその辺も上手くまとめて欲しいですね。
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- 発売日: 2016/07/30
- メディア: おもちゃ&ホビー