ハセガワ 1/72 F4U-1Dコルセア
F4U-1Dコルセアは、太平洋戦争で活躍した米軍の戦闘機です。
元々はF4F に代わる艦上戦闘機として開発されましたが、大きすぎるエンジンと、比較的後ろに配置されたコクピットの兼ね合いにより、着艦時の下方視界が狭い事が問題視され、後継機の座はF6Fに奪われ、主に海兵隊の地上基地などで使用されました。
着艦には問題があったものの、650キロの高速と2トン近い爆弾搭載能力は非常に優秀であり、戦闘機としてはもちろん、戦闘爆撃機としても活躍しました。
特徴的な逆ガル翼は、強力なダブルワスプエンジンの性能を活かす為の大型プロペラが地上と接触しないよう機体を少しでも高くするためのもので、これにより着陸脚への負担を大幅に軽減する事に成功しています。実際着艦時の着陸脚に関連した事故はF6Fに比べて少ないものでした。
1D型はエンジンと着陸脚を強化した改良型で、これ以降順次空母への配置が再開されるようになり、太平洋戦争後に退役したF6Fに代わり、朝鮮戦争にも空母艦載機として参戦しています。
作例はハセガワの1/72 F4U-1Dコルセア。
いつも通り艦これ仕様にしようと思って作り始めたのですが、艦これのコルセア、翼下にロケット弾と増槽を装備しているのですが、ハセガワのキットには付属していないんですよね。タミヤはついてるんですが。
あと、機体のマーキングがF4U-1Dではなく、F4U-1または1Aのもので、これもハセガワのデカールが使えない。
この辺はリサーチミスでした。
お見舞いに頂いたキットだったのに、活かすことが出来ず本当に申し訳ない。
*冬コミの新刊にこのキットを使用した記事を掲載しています。
詳細は以下のリンクから。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/14211890
フジミ 1/72 九八水偵(夜偵)
任務の性格上、夜間の長時間飛行や、暗闇での着水が想定された為、フロート型に比べて耐波性の高い飛行艇型の機体と、安定性の高い複葉が採用されました。
昭和13年に正式採用された九八式は、主に軽巡洋艦に搭載され日中戦争に参加しますが、枯れた技術による手堅い設計は実用性こそ高かったものの、古さばかりはどうにもならず、3年後の太平洋戦争開戦時にはその多くが零式水上偵察機などと交代して後方で連絡機や輸送機として使われていました。
なお、この時期から偵察機全体の性能が高まった事から、専用の夜間偵察機の開発は本機が最後になりました(開発計画だけはあったようです)。
任務の特殊性から生産数は試作機を含めても17機と少ないにも関わらず、後方勤務が幸いしてか、終戦の時点で7機が残存しています(戦後全機が失われました)
作例はフジミの1/72 98式水偵(夜偵)。現在のところこれ以外の98水偵のキットはありません。わざわざ箱に「上級者向け」と書いてあるだけあって、キットには専用の治具が付属しており、その治具を使っても、上翼の固定にはある程度の技術と慣れが必要です。
説明書では上翼にエンジンを取り付けてから胴体に接着するよう書かれていますが、先に取り付けるとエンジンが邪魔で支柱の接着に苦労するので、先に上翼だけを支柱で固定してから、エンジンを取り付けましょう。コクピットの風防も、支柱を取り付ける際に邪魔になるので最後に取り付けた方がいいでしょう。
ゲームのグラフッィクに描かている機体番号「F-2」は神通に搭載されていた機体のもので、何故か夜戦バカ川内のものではありません(ちなみに川内搭載機はF-1)
キット付属のデカールは川内と那珂ちゃん搭載機の物しか無いので、今回は川内用のデカールから「F-」だけ利用し、ジャンクのデカールから使えそうな「2」を探してきて流用しました。
長らく絶版状態でしたが、艦これ登場の少し後に再販がかかり、現在は普通に入手できます。
*冬コミの新刊にこのキットを使用した記事を掲載しています。
詳細は以下のリンクから。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/14211890
フジミ 1/72 瑞雲11型634空(艦これ仕様)
戦力で米国に劣る日本海軍が、その差を少しでも埋めるべく、巡洋艦に搭載する水上偵察機に攻撃能力を与える事を目的として開発された機体で、水上偵察機としては異例な急降下爆撃能力と水上戦闘機並みの空中戦能力を併せ持つ傑作汎用機でした。
フロート支柱は急降下時のダイブブレーキを兼ねており、内側に向かって開く構造になっています。
一方空戦性能を重視した主翼は水上機にしては小型で、ダイブブレーキのかわりに空戦フラップを搭載しています。
主翼下に搭載しているのは60キロ爆弾。250キロ爆弾の場合は胴体下に爆装します。
戦争も押し迫った1944年の春から配備がはじまり、フィリピン方面において爆装による対地攻撃をはじめ、元々は空中戦用の20ミリ機銃を使った対魚雷艇攻撃などで大きな戦果をあげました。
作例はフジミ 1/72 瑞雲11型634空。いまのところ瑞雲のキットはこれ以外にありません(過去にアオシマや中国のスペシャルホビーから出ていましたが現在は絶版)
艦これで話題になって以降もなかなか再販されず、一時はとんでもないプレミアがついていましたが、最近再販され今は普通に入手可能です。
デカールは艦これにも登場する634空の物が付属しているので、艦これ仕様にするのが楽で助かります。
キットはいつものフジミな作りなんですが、ロケット排気管が何故か不思議な事に一個一個別パーツになっているのが特徴というか面倒くさい(苦笑)
*冬コミの新刊にこのキットを使用した記事を掲載しています。
詳細は以下のリンク。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/14211890
フジミ模型 1/72 Cシリーズ No.15 愛知水上偵察機 瑞雲11型 第634航空隊 プラモデル C15
- 出版社/メーカー: フジミ模型(FUJIMI)
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: おもちゃ&ホビー
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タミヤ 1/72 試製晴嵐(艦これ仕様)
潜水艦に搭載可能な急降下爆撃機として開発され、潜水艦からアメリカ東海岸沿岸地域やパナマ運河を攻撃することで米国内に政治、経済的な混乱を引き起こすこと目的としていました。
潜水空母内では主翼を折りたたみ、フロートを取り外した状態で搭載されますが、訓練を積んだ乗員ならば組み立てから発進まで僅か3分ほどでこなしたそうです。
水上機としては破格の1トン近い搭載量を持ち、航空雷撃すら可能でしたが、その場合カタパルトの関係でフロートを搭載せずに発艦し、帰還時は機体を投棄して乗員のみパラシュート降下で回収する予定だったそうです。
複雑な機構が災いしてコストは1機あたり零戦50機相当といわれていますが、結局一度も実践に参加すること無く、全機が破棄されています。
プロペラスピナーと風防が2種類ずつ入っており、試作機と量産機の選択が可能ですが、グラフィックを見た限り、艦これの機体は量産機と思われます。
なお艦これでの機体名は「試製晴嵐」となっていますが、これは法手続き上試作機のまま終戦を迎えてしまった為で、「試製」では無い晴嵐が存在しているわけではありません。
胴体下にぶら下がっているのは800キロ爆弾。
艦これに合わせて機体番号等のデカールは貼っていません。
*冬コミの新刊にこのキットを使用した記事を掲載しています。
詳細は以下のリンク参照。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/14211890
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.37 日本海軍 愛知 M6A1 晴嵐 プラモデル 60737
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 1997/07/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
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バンダイ HGUC 1/144 シン・マツナ専用ゲルググイェーガー
ゲルググイェーガーの色変えキット。
分類はMSV-Rになってますが、シン・マツナガ最後の機体がイェーガーだった設定は0080が発表された少し後には出ているので、MSVとしては割と古参。
MSVとしてもかなりマイナーな機体なので、プレバン送りになるのも致し方ないところ。
肩のパーソナルマーク用シールは新規。
追加パーツとしてゲルググマリーネ用のビームサーベルと手首パーツが付属。
イェーガーのキットには元々ビームサーベルが付属しておらず、サーベル自体、作品や資料により有ったり無かったりで、一体どこに収納されているのかも良く判らない謎装備だったりします。
そもそも、当のMSV-Rでは前腕のスポットガンからビームを発振しているのに、ゲルググマリーネのサーベルはグリップまで一体成型なクリアパーツなので、MSV-Rの劇中状態を再現できないんですよね。
その辺もう少し考え無かったんか?
アオシマ 1/72 紫雲(艦これ仕様)
敵制空権下での強行偵察を目的に開発された水上偵察機。
敵戦闘機を上回る高速性能を発揮するため、パワーの大きい火星24型エンジンを搭載。その他にも二重反転プロペラの採用、両翼の補助フロートの収納機構、胴体下の主フロートの切り離し装置など、独特の機構を採用しています(後にこれらは強風の設計にも反映されました)
開戦直前の1941年12月に試作機が飛行したものの、複雑な機構が災いして、故障や事故が続出。翌42年10月に実戦配備が始まりますが、ウリである高速性能は時速468キロと敵戦闘機を振り切るには遠く及ばず、故障などの問題も解決していなかった為、ゲーム中での高性能とは裏腹に、実際の戦場での評価は散々だったと言われています。
増加試作機15機が製造され、そのうち6機は軽巡洋艦大淀に配備されましたが、どれもさほど活躍すること無く終戦を迎えました。
作例はアオシマの1/72 紫雲。
50年以上前に発売キットですが、現在のところ唯一の国産キットになります(国外だとチェコのRSモデルから1/72が発売されています)
20年くらい前に一度再販されており、中古市場では比較的入手が容易な部類に入ります。このキットも再販時のものです。
細部のディテールは実機には程遠く、特に両翼の補助フロートは全くの別物で、本来あるべき補助フロートの収納機構がモールド一つとして再現されていません。
バリや歪みも多く、説明書はペラ紙一枚、総パーツ数は25とめっちゃ少ないにも関わらず、制作にはエライ手間がかかりました。
なおデカールは完全に劣化していたので、余っていた零戦のものを流用しています。
バンダイ HGUC 1/144 MS-14B ジョニー・ライデン専用ゲルググ
ジョニー・ライデン最後の登場機。
最近はジョニー・ライデンもスピンオフであれやこれやと設定が追加されてしまったので、こんな簡潔な説明ですらどこまで合っている事やら(苦笑
キットはシャア専用ゲルググのカラーバリエーション。
塗り分けを再現するために胴体パーツのランナーは赤と黒の2枚が付属。
バックパックはゲルググキャノンに新規パーツを追加して再現しています。
当時のHGUCとしては筋が良い方なので、特に問題となる部分もなく、サクッと組んで、ガシガシ遊べます。
ジョニー・ライデンゲルググのアイコンとも言うべきロケットランチャーは新造パーツで再現。
一応ビームライフルも付いてます。
機体番号やパーソナルマークきマーキンクシールを使用。
成型色の都合でナギナタのグリップまで赤くなってます(苦笑)
ゲルググキャノンのキットが出た時は、高機動型が出るのに、まさかここまで時間がかかると。
12年、当時生まれた子供がそろそろ中学校だよ?
キットにも、僅かながらもパーツにバリが出始めてて、そんなところにも時間の流れを感じてしまうオジサンでした。
ハセガワ 1/72 Bf109T(艦これ仕様)
ドイツの名戦闘機メッサーシュミットBf109の艦載機仕様。
空母グラーフ・ツェッペリンの艦載機として、Bf109E-3をベースに、カタパルト用のフックと着艦用フックを追加しています。
他に着艦時の衝撃に耐えられるよう主脚と胴体を強化していますが、Bf109は元々着陸脚どうしの左右幅が狭い為に転倒など着陸トラブルが多く、主脚の強化だけでは着艦時の問題を解決できなかった為、低速での安定性を少しでも高めるために主翼を約1メートル延長しています。これにより翼内燃料タンクの容量が増し航続距離にして400キロ程延長。また、主翼には折りたたみ機構が採用されています。
試作だけに終わったJu87Cと異なり、Bf109Tは70機が生産され、それらは空母グラーフ・ツェッペリンの計画中止に伴い、着艦フック等の艦載機用装備を取り外して陸上基地へと配備されました。
これらの機体は、従来のBf109に比べて航続距離が長く、着陸時の安定性も高い事から、パイロットからは使いやすいと好評だったそうです。
キットは1/72 ハセガワ Bf109T。限定生産品で、通常のBf109Eに延長用の主翼等がレジンキャストパーツで付属していますが。陸上基地に配備された機体を再現しているらしく、着艦フックなどは付属していません。
機体のスプリンター迷彩は主翼以外今ひとつどのように描かれているかはっきり判らないので半分想像。日の丸は同じBD601エンジンを搭載した機体繋がりで、以前作った飛燕の余剰デカールを移植しています。
フジミ 1/72 三菱零式水上観測機(艦これ仕様)
砲撃戦時の弾着観測用に開発された水上機。
海戦の最中、敵の妨害を排除しつつ空中で着弾観測を行う為、あえて速度性能は無視して、高い運動性能を発揮できる複葉を採用しています。
実際、運動性能だけなら二式水上戦闘機を上回り、機首と後部座席に搭載した7.7ミリ機銃で、零戦でも歯が立たなかった最新鋭のF6F戦闘機を撃墜した記録も残っています。
戦争中は艦隊同士の砲撃戦が行われることが殆どなかった為、本来の任務で飛ぶ事は殆どありませんでしたが、偵察や対潜哨戒、前述のような制空任務だけでなく小型爆弾を用いた対地攻撃まで、複葉機ゆえの安定した飛行特性を活かして様々な任務に利用されました。
キットはフジミの1/72 零式水上観測機11型。
ゲームの零観は後期型ですが、フジミのコレも、ハセガワの1/48も後期型なのでプラモを作るぶんには、どれを買っても無問題。
グラフィックだと尾翼に番号が書いてあるんですが、小さすぎて読め無い為割愛しています。
フジミのキットとしては標準レベル。主翼を繋ぐ支柱のハマりが良く無いので事前に整形が必要。あと、操縦席前の支柱の位置取りがちょっと難しいので、制作の際はその点に注意。
フジミ模型 1/72 CシリーズNo.12 三菱零式水上観測機 三菱11型 長門搭載機
- 出版社/メーカー: フジミ模型(FUJIMI)
- 発売日: 2015/04/19
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ハセガワ 1/48 日本海軍 三菱 F1M2 零式水上観測機 11型 プラモデル JT96
- 出版社/メーカー: ハセガワ
- 発売日: 2009/02/25
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バンダイ MG 1/100 RGM-89 ジェガン
先日お見舞いで頂いたMGジェガン、ようやく完成しました。
MGを作るのは、サンドロック以来7年ぶり。丁度最初に入院した頃以来ですね。意識していたつもりは無いのですが、やっぱ精神的にMGが辛くなってたのかも知れません。
組み立ては素組で5時間程。多色成形でシールは全く使っておらず、関節もバリバリ動いて7年の技術進歩にオジサンびっくりですよ。
ビームライフルにシールドというシンプルな装備。良き量産機の系譜という感じですね。
意外と大きいビームライフル。
劇中だとジムⅡなどと同じコンパクトなライフルのイメージですが、ガンダムのライフルと同じくらいありますね。
エネルギーパックは取り外し可能。スタークジェガン出ないとこの機能活かせないだろうw
このキット唯一の残念ポイント、腰のグレネードはMGになっても3発ひとまとめでした。
腰のビームサーベルは、当然取り外して装備可能。
異様に腰の低いカタパルト発進のシーン、昔からなんか好きなんですよ。
もう少し前かがみになれたらいいんだけど、股関節のスイング機能のおかげで随分とマシになりました。
パーツ分割を見ると、あきらかにスタークだのD型だのやる気満々なんですが、さすがにMGでそれやられたらお財布がw
その前に身体治して働けるようにならないと、明日作るガンプラを買うお金すら無いけどなw
MG 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ジェガン 1/100スケール 色分け済みプラモデル
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2018/07/14
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ハセガワ 1/72 局地戦闘機震電(艦これ仕様)
日本海軍最後の試作戦闘機。
主翼を後ろに配したエンテ型と呼ばれる独特な形状をしており、時速750キロを目標に開発が行われ、テスト飛行の段階までこぎつけたものの、エンジントラブルに対処しれているうちに終戦を迎えてしまい、その高速性能を実際に試す機会は遂にやって来ませんでした。
徹底した速度重視の設計で、日本の戦闘機には珍しく運動性を考慮しておらず、一撃離脱戦法を重視した機首には30ミリ機関砲4門を搭載しています。
一方で
エンジンが後ろにあるため直接冷気を取り込めずオーバーヒート気味だった。
そもそもエンジンがまともに動かなかった。
着陸脚が長く、強度や重量面で問題があった。
などの問題があり、実際に完成したとしても、予定していたほどの性能は発揮できなかったのではないかと言われています。
まあ、終戦時の連合軍は震電の予定性能を上回る戦闘機を投入、または投入可能な状態にあったので、予定性能を出せたとしても、期待されていたほどの活躍が出来たか怪しいところではあります。
艦これ仕様と名乗ってますが、塗装だけで機体は素組です。
ゲーム中の設定では着艦フックの増設と尾翼の強化が行われたとなっていますが、この構造でどこに着艦フックをつけたのやら。
まあ、俺も震電は持ってないんですけどね(震電のイベントが始まった時は艦これ始めたばかりだった)
ハセガワ 1/72 日本海軍 九州 J7W1 十八試 局地戦闘機 震電 プラモデル D20
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ビスタ 1/72 フェアリー・フルマーMk.Ⅰ(艦これ仕様)
それまで複葉機だった艦上戦闘機の近代化を図るべく、フェアリー社のバトル軽爆撃機を改修した機体。普通、戦闘機の開発ベースに爆撃機を使う時点で何かおかしいと思うんですが、大丈夫ですかイギリス人は?
一応「洋上飛行なら操縦手とは別に航法士がいた方が安全だろ」という優しい心遣いから複座の大型機が求められたのですが、当然のごとくスピードも遅く動きも鈍重。まともに空中戦が出来る機体では無かったのですが、この頃は世界的に複座戦闘機がブームだった為か、他に使える機体がなかった為か、そんなに問題にならなかったようです。
まあ、複葉機に比べればマシな性能なのは確かですからね。
事実、配備が始まったばかりの1940年頃は旧式なイタリア軍の複葉機を相手にちぎっては投げちぎっては投げの大活躍。しかし2年後のセイロン島攻撃では日本海軍の零戦相手に、片っ端からちぎっては投げられ、ちぎっては投げられるのフルボッコ。
さすがのイギリス人も、この頃にはシーファイヤーやシーハリケーンといったマトモな艦上戦闘機を配備するようになり、翌年にはフルマーは全機が退役。
最終的に600機超が生産されました。
キットはチェコの模型メーカー、ビスタの1/72 フェアリー・フルマーMk.Ⅰ。
商品名はMk.Ⅰですが、中身はMk.Ⅱとのコンパチキットです。
無名メーカーのキットにしてはなかなか良く出来ており、クリアパーツの透明度の高さやモールドの精度などは日本のメーカーにも引けを取らないレベルです。
唯一の欠点はピトー管の位置が左右逆な点。説明書には正しい位置に描いてあるのにね。
なお、メーカーは既に存在していないらしく、このフルマーも現在はドイツレベルから発売されています。他に1/72のウォーホークを発売していたらしいのですが、ネットではそれ以外のキットを見つけられなかったので、小規模模型メーカーによくある、技術はあったけど2~3個商品出したところで力尽きた系かもしれません。
レベルのはピトー管の位置直ってるのかな?
ゲームではアークロイヤルの初期装備。
性能的には実機同様箸にも棒にもかからないダメ子ちゃん。一応作例は前述の通りMk.Ⅰで作っていますが、ゲーム中のグラフィックはわかりやすい特徴であるラジエターの形状が、迷彩塗装のせいでMk.1にもMk.2にも見える為判別が付きません。ある意味迷彩本来の機能を果たしているとも言えますが、別にありがたくもなんともない。
AZ model 1/72 イギリス軍 フェアリー フルマーNF Mk.2 プラモデル AZM7567
- 出版社/メーカー: AZ model
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アカデミー 1/72 Ju87C改(艦これ仕様)
ドイツを代表する急降下爆撃機。
ドイツ語で急降下爆撃機を意味する「スツーカ」の愛称で恐れられました。
Ju87Cは空母グラーフ・ツェッペリンの艦載機としてJu87Bをベースに試作された機体で、着艦フックや主翼の折りたたみ機構といった空母運用に必要な改装が施されましたが、グラーフ・ツェッペリンの建造が中止になった為、本機も生産されること無く終わっています。
後にドイツ軍はグラーフ・ツェッペリンの計画再開にあわせて、急降下爆撃機と雷撃機を兼ねたJu87Eの開発を行いますが、こちらも途中で頓挫しています。
余談ですが、Ju87Cが実際にグラーフツェッペリンに着艦する事はありませんでしたが、アクイラで試作機が着艦試験を行っています。
キットはアカデミーの1/72 Ju87B-2スツーカ。
残っている写真やゲームのグラフィックなどから、翼の形状を修正。あと、尾輪の前にプラ棒で着艦フックを増設したのですが、この写真だと尾輪補強用の支柱にしか見えませんね(苦笑)
と、ここまで作っておいてなんですが、これは誤り。
グラフィックで描かれているC型は排気管や主脚の形状がB-1以前のもので、B-2をベースにしたこのキットは、むしろJu87C改2(KMX搭載機)に近い形状になっています。
いやまあ、気がついた時にはもうデカールも貼ってて手遅れだったんですよね。デカール貼る前なら、なんとかリカバリーもできるんですが。
なので皆さんがJu87Cを作る場合は、Ju87B-0かB-1のキットをベースにしましょう。
まあ、一番確実なのはハセガワのキットを買うことですかね。
滅多に売ってませんが。
ハセガワ 1/48 ユンカースJu87Cスツーカ グラフツェッペリン
- 出版社/メーカー: ハセガワ
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フジミ 1/72 彗星12型(艦これ仕様)
九九式艦上爆撃機の後継機として開発された機体で、日本軍には珍しい液冷エンジンを搭載しているのが特徴です。
また、爆弾を胴体内に搭載する事で空気抵抗の増加を防いでいます。この機構は細部まで徹底しており、爆弾倉のハッチが内側に向かって倒れ込む事で、爆撃時に空気抵抗が増加しないよう配慮したものです。
このように新基軸を惜しみなく投入した彗星は期待に沿う高性能を発揮したものの、その分トラブルも多く、大型化した機体は空母での運用も制限され、いわゆる軽空母では運用が難しかったとする証言が残されています*1
特に液冷エンジンは故障も多く生産数も伸び悩んだ為、途中からは空冷エンジンに載せ替えた33型が並行して生産されました。
艦これの機体は機首の形状からた、初期型の彗星11型ではなく、エンジンを強化した彗星12型思われます。
なお、ゲームに登場する彗星12型甲は通常の彗星と比べて爆装と索敵が向上していますが、実際は後部旋回機銃を7.7ミリから13ミリ機銃に強化しただけで、機体性能そのものには変化ありません。
キットはフジミの1/72彗星12型。
このキットは鷹-13番のデカールが付属しているので、そのまま艦これ仕様にする事が出来ますが、後部機銃が見える形で再現されていない為、甲型と作り分ける事は出来ません。
ちなみに鷹-13は、靖国神社に収蔵されている日本で唯一現存する彗星と同じ機体番号ですが、細部の塗り分けはかなり違うので、そのままモデルにしたという訳ではないよでうです。
バンダイ HGUC 1/144 RGM-89D ジェガンD型(迷彩仕様)
UCの最終回でシャイアン基地の防備に当たっていたジェガンD型。
キットはジェガンD型に劇中で装備していたハイザックやマラサイのビームライフルに、スプリッター迷彩のデカール付き。
普通はホイルシールを使用しているカメラ/センサー関係も、このキットではデカールになってます。
キットの組み立てに1日、デカール張りに3日。
モビルスーツは複雑な面構成と曲面で構成されてるので、デカール張りはまさに地獄。ほとんどマークソフターの浅漬け状態。
ビームライフルはHGUCマラサイのものを転用。HGUCハイザックにはビームライフルついてませんしね。
それにしても、かなり重要な戦略拠点であるシャイアンに配備されている機体が、旧式のライフルを装備しなきゃならないくらい連邦軍は困窮してるんですかね。
やっぱ宇宙軍以外は金無いのかな?
これでUC関連のジェガンは全て製作終了。
あとはトワイライトアクシズ関連のジェガンだけど、あれ、まだ見てないんで、どうも作る気しないんだよね。ゴーストジェガンはどうすっかなー。
HGUC 1/144 RMS-108 マラサイ (機動戦士Zガンダム)
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2005/01/24
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